1年に1度訪れる、バリ・ヒンドゥー教に伝わる、「ニュピ」。 世界でも珍しい行事の1つですが、この 「ニュピ」 についてご紹介致します*
今年のニュピは、2015年3月21日。 3日後の土曜日になります。
ニュピ当日は、外出 ・ 労働 ・ 火 / 灯り / 電気の使用 ・ 殺生などが一切禁じられ、欲望や願いを忘れ、一日静かに瞑想します。 (日の出~翌日の日の出まで)
このニュピでの禁止事項は、バリヒンドゥー教徒だけでなく、バリ島にいる全ての人々が対象となる為、外国人観光客も、必ず守らなければなりません。
例外として、警察や地域の偉い方々は外で見回りをしていて、部屋の灯りが付いていたら厳重注意されます。 もし外出している所を見つかれば、罰金が科せられるほどです。
飛行機も例外ではありません。 もちろんニュピ当日は欠航となり、空港もクローズになります。
日本では考えられない行事ですが、もしも、日本中の灯りと雑音が消えるとどうなるか・・・ 想像してみてください。
シーンと静まり返った世界で、空を見上げれば、信じられないほど満天の星が輝き、流れ星もビュンビュン見えます!!
特にニュピ明けの朝は、一切の雑音が消え、聞こえるのは鳥の声と風の音。
世界に、自分一人しか居ないような、不思議な気分になります。
この光景と静けさは、きっと世界中でもなかなか体験することが出来ないと思いますが、とても神秘的です。
この 「ニュピ」 が、どうして行われるのか簡単に説明すると、天から降りてくる悪霊から、隠れる為なんだそうです。
ここ (バリ島) には、誰も住んでいませんよ・・・ と思わせ、悪霊が退散するのを待つのです。
そして悪霊退散のために欠かせないのが、ニュピ前日に行われる 「オゴオゴ」 のパレードです。
地域ごとに、鬼をモチーフにした 「オゴオゴ」 を作成し、大きな音を鳴らしながら、街中を練り歩きます。
悪霊は、この 「オゴオゴ」 に乗り移るといわれていて、パレードが終わったあとは、燃やされてしまいます。 盛大に悪霊退散を終えたあとは、静寂の 「ニュピ」 を迎え、世の中の平和を神に捧げるのです*
何だか、紙芝居のようなストーリーですが、バリ島では今でも信じ、続けられている、伝統的な行事なのです。
外出禁止や灯りが使えないのは不便ですが、バリ島らしい神秘的な 「ニュピ」 を、経験されてみてはいかがでしょうか?
「オゴオゴ」を目当てに来られるリピーターの方も、大勢いらっしゃいますよ☆
ちなみに・・・
*小さなお子様やお年寄りが居る場合は、事前に申請をして、窓から灯りが漏れないように目張りをした上で、少しの灯りは室内で使用出来ます。
*家や、ご滞在のホテルの敷地内は、自由に出入りが可能です。 (昼間は、ホテル内のプールやスパでのんびり過ごし、夜は是非空を見上げてみてください★)
*オゴオゴパレードは、17:00~21:00頃まで行われます。 場所によっては交通規制がありますので、お出かけの際はご注意下さい。 (お出かけの際は、午後には帰宅されることをオススメします。)
この時期にバリ島旅行をご計画の際は、どうぞ考慮ください。 また、ニュピ当日は、GoGo BALIも休業とさせて頂きます。
お問い合わせの返信や、ご予約の手配が出来かねますが、ご了承下さいますよう、宜しくお願い致します。
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